サンウルブズ、今シーズン初勝利。勝負事である以上は、やはり結果というものが一番の歓びなのだと、ファンはもちろん選手やスタッフの清々しい表情が物語る。ブルズのストラウス主将が敗戦のあとで相手チームや観客を讃える態度にも、ラグビーというスポーツの魅力が象徴されていると思う。名門ブルズだって今シーズン1勝しかしていないのだ。人類が争わずにはいられない生物だとしても、競争とはこういう形であってほしい。
試合後の外苑前HUBもまた、熱狂を反芻する場所である。見知らぬ人たちとハイタッチし、乾杯して、勝利の余韻に浸りながらこれから始まるニュージーランド遠征に怯えるのだ。次に勝てそうな相手はどこかとか、今ラグビーを観ていない人をどうやって巻き込むかとか、2019年のワールドカップ開催に向けて僕らは何ができるかだとか。
まあ色々あるから、人生は楽しいということで。