finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。

ラグビー観戦が楽しい

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ワールドカップでラグビーというスポーツの面白さに気がついて以来、チャンスがあれば観戦に出かけるようにしている。トップリーグはもちろん、女子セブンス日本代表の試合もすこぶる面白かった。早慶戦には行けなかったけれど、学生時代に一度も足を運ばなかったことを考えれば大きな心境の変化。セブンスの大会は結局2日とも秩父宮に通ってしまった。

 

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試合が終わればノーサイド。大会を終えたチームが挨拶に来ると、観客はスタンディングオベーションで選手を讃える。こういった雰囲気もとても良いものだ。野球やサッカーのような汚い野次はあまり耳にせず、ラグビー精神というものの素晴らしさをしみじみ感じる。

 

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大事なのはきっと、我々にわかファンが一歩を踏み出すこと。臨場感あふれる競技場で、昼間から酒を飲みつつ観戦しよう。お弁当やおつまみを鞄に入れて、コートやブランケット、カイロなどの防寒対策を忘れずに。スキットルに入れたウィスキーは観戦のお供にぴったりだし、魔法瓶に熱燗を入れておけば最高かもしれない。

 

Chord Mojoで得られる幸せ

オーディオというのは凝りだしたらきりがないことはわかっているし、スピーカーをきちんと配置できる住環境ではないし、そもそも大きな音なんて出せないのだから、諦めてしまったほうがいい。・・・と長年思っていたのだけれど、ポータブルアンプとヘッドホンという組み合わせなら部屋は関係ないし、投資も程々で済むことに気がついてしまった。

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というわけでChordの新製品Mojoである。その効果は明らかで、つなげるだけで音楽が生まれ変わり、ひとつひとつの音が煌めきだした。今まで聴いていた環境がどれだけボンヤリしていたものだったかと思うと、音楽を作っている人に申し訳ない気持ちになる。鼻がつまったまま食べた料理で、すりガラスの向こうの景色で、手袋をしたまま触れたもので、知ったつもりになっていたみたいに。

購入以来、10年も20年も聴いている曲をひとつずつ聴きなおして、発見を重ねる夜がつづく。音楽はほんとうに楽しい。

REBORN

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それは昨日のこと。釣りに行った帰りの高速道路上、R1で転倒した。

高速道路上をゴロゴロと転がりながら、人生の終わりを感じた。幸いにも後続の車が避けてくれたので、自分は今も生きている。身体に痛みはあるけれど、外傷は擦り傷がふたつだけ。「生かされた」と思った。

きっかけは追突を避けようとしたパニックブレーキだ。いつものように操作できなかったのか、車間距離を十分に空けていなかったのか、スピードが出すぎていたのか、不用意に車線変更しようとしたせいか、それに伴って前方から視線を逸らしたからか。たぶん、それら全てが少しずつ安全の範囲を超えていたのだと思う。少ない睡眠時間で朝早くから出かけたことも、気付かず注意力を低下させていたのだろう。

切符を切られるとか、ちょっとヒヤリとさせられる出来事だとか、神さまはいつも警告をくれる。今回もそんな警告であると、自分にはわかっている。道中、R1の性能のままに「スピードを出しすぎていた」という自覚があるから。あのような走りの果てに、きっと取り返しの付かない事故が起こるのだ。

 

一度死んだものと思うと、すべてのことがありがたく感じる。愛想のないコンビニの店員を愛おしく思い、うどんに香る七味唐辛子に自然の循環を感じる。夜、母親から他愛のない用事の電話がかかってきて、いつもと変わらぬ声を聞きながら、生かされた意味を知る。

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はじめての東北ツーリング

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「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也」

3泊4日、行程1870km。いつか行きたいと思っていた東北へのツーリングから、無事に戻ってくることができた。関東圏以外ではできるだけ高速道路を使わず奥羽山脈を北上して岩手へ。八幡平を走って秋田へ抜け、日本海側を南下してもどる。取れたホテルに合わせてルートを決めたので青森までは到達できなかったけれど、東北の道と景色を満喫できた旅になった。

 

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特に景勝地でなくても、道中はすばらしい景色に溢れている。山間を抜ける道は交通量も少なく、ほとんどが快走ワインディングロード。大げさでなく、この世界に生まれた歓びを全身で感じた。数十キロに及ぶ村落のない山道などを走れば、自らの足で歩く昔の旅はどれほど大変で、かつ感動的だったかと思う。とはいえ芭蕉もオートバイを走らせる歓びは知るまい。

 

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一度走って見たかった八幡平。標高がそれほど高くはないので、志賀草津や磐梯山あたりの雰囲気ともまた違う。この道が自分を東北ツーリングに誘ってくれた。

 

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山ばかり走っていたこともあって、男鹿半島の海岸線はとても良かった。日本海のイメージも、北陸と東北ではずいぶん違う気がする。

 

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山形から会津へ抜ける道。このあたりは岩手や秋田よりむしろ寒くて、磐梯吾妻スカイラインは今回パスした。関東から来れるエリアなので、冬になる前にまた来よう。

 

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願えば叶う。というより、願いがあってはじめて人は行動するのだろう。
走ってみたい道、食べてみたいもの、入ってみたい温泉、経験したいこと。まだまだ願いはたくさんある。V7と一緒に、次はどこへ行こう。

志賀草津道路 - 日帰りツーリング

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関東は久しぶりに晴れの週末。空いた一日を無駄にはできないと、兼ねてから行ってみたかった志賀草津道路を目指す。都内は気温30度に及ぶ暑い一日だったようだが、朝一番に走れば気温は20度台、伊香保から次第に山を登って行くと寒くなってきて、レインウェアを重ね着してちょうど良くなった。夏のツーリングばかりで油断していたけれど、バイクは防寒が基本だ。

 

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草津から志賀高原に至る道路は、噂に違わぬ絶景ロード。東京からは少々遠いけれど、ここは何度も走りたいと思う。せっかくの草津に寄れなかったのが勿体ないところで、長野側から草津に抜けるコースにするか、折り返して温泉に入って帰るというのもやってみたい。

 

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小布施では道の駅で牛乳を。この素朴なパッケージと味わいは癖になる。取り寄せたい気持ちもあるけど、まあツーリングでお土産に持ち帰るのが良いのだろう。

 

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鬼無里でおやき。あんな山間の村で、百年近くこのおやきを売っているというのだからすごい。そしてとても美味しい。

 

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距離にして600km。4:30出発だったので、暗くなる前に帰ってこれた。東京からの日帰りツーリングも十分にできるという感じなのだけれど、あそこまで行ったらいっそ日本海に抜けたいなあとか、草津や伊香保でじっくり温泉に浸かりたいなあと思うので、やはり一泊ツーリングのほうが良さそう。高速をぶっとばせるツアラーなら違うかもしれない。ノーマルのV7は高速もせいぜい100km/hがいいところで、小さくてもスクリーンをつけたいという気持ちが湧いてきている。

しかし600kmの距離を飽きずに走れる楽しいバイクだということを、確認できた一日だった。今度の連休はガッツリ走るつもりである。