2年後のラグビーワールドカップを見据えれば実力差のあるチームでも日本に来る意義があるわけで、ラグビー・オーストラリア代表「ワラビーズ」が初来日。キャップ対象となる(=本気の)日本代表との対戦は、1975年に2試合、1987年に1試合、2007年に1試合だというから、10年に一度あるかないかという貴重なゲームである。もちろん、日本の地では史上はじめて。これを幸福と言わずなんと言おう。
トップリーグの観客動員も今ひとつで、ワールドカップ大丈夫かという不安はいつも否めないけれど、会場に足を運べば色々がんばりが見える。天気もよくて人出も良好。日産スタジアムは新横浜だけに、崎陽軒のシウマイ弁当が並ぶのはうれしい。
みんなしてレプリカジャージ着て、お祭り騒ぎがよいのだ。オーストラリア国家斉唱で、盛大に拍手。君が代歌って、また拍手。
会場のムードは、とても良かった。オーストラリアのトライに拍手が起こり、日本代表のチャンスに湧く。対戦チームを歓迎し、敬意を払う観衆がいてこそ、強いチームがまた日本に来てくれるはずだ。後半は日本も得点を重ねてスタンドも元気。ホーン後のラストトライは、会場に足を運んでくれた4万人を次に繋げるトライだったと思う。
そして試合はノーサイド。試合が終われば敵味方なく、互いを称え合う。
自分がラグビーを好きなのは、この姿があるからだ。