何かをはじめようとするとき、本当に必要なのは「やってみたい」という気持ちだけ。初夏の清々しい天気の中、はじめてのサーキット走行に出かけた。
目指したのは霞ヶ浦のトミンモーターランド。都心から100kmもない立地と、半日単位のリーズナブルな価格、30分のビデオ講習だけで走れるという気軽な感じがちょうど良さそうだと思った。一周550m足らずだし、ストレートも100mちょっとだし、スピード出ても知れてるだろう、と。健全な大人たちの遊び場は、牧歌的な風景の向こうにある。
ゲートオープンは8時。受付とライセンス講習を済ませてから、サーキット走行の準備をする。ボルト8つで前後の保安部品が取り外しできてしまうところがさすがKTM。タバコを吸いながら9:30のスタートを待つ。
ハイシーズンの休日とあってか、サーキットは大盛況。20分ごと3つのクラスに走行枠が分けられて、午前中は3本走れるということになった。なんだそんなもんかと思ったのは、この時までのハナシ。十分すぎる時間だということは走ってから分かった。
一本目。無理せず慣れようと走る。一番遅い枠なのに(自分から見ると)みんな速い。台数多くて怖い。バイクってこんなに寝かせるんだっけとか、どのぐらい減速するべきなのかとか、全然よくわからない。15分くらいで集中力が尽きてコースアウト。
二本目。やっぱりうまく走れない。ずっとコーナー!というようなコースだし、バイクどうこうというより腕の問題だ。タイトなコーナーをスイスイ抜けていく皆の姿にあこがれる。上位クラスの走行を見ていたら二人ぐらい転倒していた。大事には至らず。
三本目。速度よりラインを意識してみたら、これまでよりはマシなコーナーリングができた気がする・・・何回かは。はじめの二本より台数減ったようで、ちょっとだけ走りやすくなった。上手に走れるようになったとは思えないが、抜かれるのはうまくなってきたかな。遅くてゴメンナサイ。
タイムどころのハナシではなかった初走行は34.5秒。スポーツ走行はじめたばかりだし、伸び代たくさんあるってことでヨシとしよう。怪我なく無事に楽しんでこれたということが一番重要なことでね。