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finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。

モトグッツィ カリフォルニア1400の印象

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カリフォルニア1400が2台並ぶ画なんて、そうそうお目にかかれるものではないと思う。このブログを発見してくださった悠々自適さんと、わが国ではおそらく稀なCalifornia 1400 Custom Meetingが実現。歴史的な日であると高らかに宣言しよう。

実際、ネットを漁ってもこのバイクに関する日本語情報がほとんど見当たらず、販売店に相談しても大した情報が得られないのは本当のことだ。希少種である我々オーナーが情報を発信しなければいけない、などという謎の使命感が生まれたので、現状のインプレッションをまとめておくことにする。

 

V7 II Stoneと乗り比べて

カリフォルニアに乗ってはじめての感想は「あれ、V7のほうが楽しいんじゃ・・・」というものだった。エンジンのブルブルがすごいといっても、アクセルを開いて回転数を上げれば、すぐにその鼓動感が息を潜めてしまう。車体やタイヤの違いゆえか、V7のようにはトラクションを感じられない。巨体を感じさせずにヒラヒラと走れたり、悠々と高速クルージングできる余裕は流石だけれども、乗っている間ずっと刺激を与えてライダーを楽しませてくれるV7に比べると物足りない。「まあ、そもそもクルーザーというのはこういうもので、自分の好みが違うということだろう。」そんな風に考えながら、ロングツーリングの帰路を走っていた。

 

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ところが、降りてすぐにV7に乗り換えてみて驚いた。V7の鼓動が細くて頼りなく感じられてしまうのだ。

V7がポップシンガーだとすれば、カリフォルニアは朗々と歌うオペラ歌手である。V7がハイボールならカリフォルニアはストレート。葉巻ならコロナとチャーチル。稲庭うどんと讃岐うどん。

1380ccの縦置きVツインエンジンがもたらす鼓動は(あたり前だけれど)744ccのエンジンよりも濃厚でダイナミックだ。身体はそれをしっかりと感じていた。どちらが優れているということではなく、鼓動の質が違うのである。このことに気がついてから、それぞれの良さや違いを注意深く見つめるようになった。

 

スポーティに、のんびりと

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2000-3000程の回転域でクルージングすれば、その濃密な鼓動感を味わえる。高速道路でも6速・80km/hくらいの速度で流しているのが気持ちよいし、下道で自動車の後ろをタラタラ走っているのも楽しい。サイドケースをつけてから無理にすり抜けをしようと思わなくなった結果、自分の所有するバイクのなかでは最も低速で走るバイクになってしまった。実に平和である。

とはいえキビキビ走らせられるということこそ、イタリア人の思想ではないか。V7にも言えることだけれど、ハンドルはよく切れ込むしバンクもできるし、まっすぐ走るより曲がることにフォーカスされている。このエンジンレイアウトから生み出される曲がり心地にこそ、モトグッツィを選ぶ理由がある。

エンジン回転数を上げて息を潜めてしまう鼓動感も、息は潜めているがやはりあるのだ。味噌汁のダシのように、あの豊かなブルブルが旨味を支えている。カリフォルニアに乗る人には、ぜひこのあたりにニンマリしていただきたい。

 

まだ4,000km

とはいえ自分の走行距離はまだ4,000kmちょっとである。少なくとも10,000kmくらい走らなければ、そのバイクのことは語れまい。エンジンのフィーリングもどんどん変わっていくだろうし、感じる力も磨かれるはずだし、扱い方も染み付いてくるはずだ。

納車のときにショップの方に言われたことばが、いつまでも耳に残っている。

「1400なんて、ずっと慣らし中ですよ」