カリフォルニア1400での走行距離は現在3800km。走るたびに印象に変化があり、なかなかインプレッションを語るに至らないでいるのだが、いよいよサイドケースをつけてみた。本国取り寄せということで数ヶ月待つのかなと思っていたら、1ヶ月かからず届いて想定より出費が早まる。
ボディカラーとマッチし、流麗なリアラインはお見事。しかし・・・
でかい。アメリカ人が作ったようなサイズ感に驚く。そりゃあアメリカンというカテゴリではあるのだけれど、イタリアって街並み狭い国ではなかったっけ。バイク屋に引き取りに行って、若干後悔したのはここだけの話。
さっそくツーリングに出かけてみると、やはりこれだけの容量があるとすこぶる便利である。荷物はぜんぶケースに詰め込んでしまえるから運転中負担がなく、鍵がかかるから旅先でも身軽に歩き回ることができる。雨具や工具のスペースを工面する必要がないし、気兼ねなくお土産を買える。
そしてまた、これだけ重いものをつけても走りにはちっとも影響がない。むしろリアの重量によって、バランスが良くなった気さえする。ライディングを楽しむバイクに余計なものはつけたくないが、そもそも身体ひとつで乗ろうとするならこんなに大きなエンジンは要らないのである。重い車体とパワフルなエンジンによって生まれる世界は、まったく別物というわけだ。
ハーレー界隈(とくにウルトラとかの)のツーリングの楽しみ方が、ようやく腑に落ちた気がする。車庫から出してしまえば、これはこれですばらしい世界だ。