finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。

REBORN

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それは昨日のこと。釣りに行った帰りの高速道路上、R1で転倒した。

高速道路上をゴロゴロと転がりながら、人生の終わりを感じた。幸いにも後続の車が避けてくれたので、自分は今も生きている。身体に痛みはあるけれど、外傷は擦り傷がふたつだけ。「生かされた」と思った。

きっかけは追突を避けようとしたパニックブレーキだ。いつものように操作できなかったのか、車間距離を十分に空けていなかったのか、スピードが出すぎていたのか、不用意に車線変更しようとしたせいか、それに伴って前方から視線を逸らしたからか。たぶん、それら全てが少しずつ安全の範囲を超えていたのだと思う。少ない睡眠時間で朝早くから出かけたことも、気付かず注意力を低下させていたのだろう。

切符を切られるとか、ちょっとヒヤリとさせられる出来事だとか、神さまはいつも警告をくれる。今回もそんな警告であると、自分にはわかっている。道中、R1の性能のままに「スピードを出しすぎていた」という自覚があるから。あのような走りの果てに、きっと取り返しの付かない事故が起こるのだ。

 

一度死んだものと思うと、すべてのことがありがたく感じる。愛想のないコンビニの店員を愛おしく思い、うどんに香る七味唐辛子に自然の循環を感じる。夜、母親から他愛のない用事の電話がかかってきて、いつもと変わらぬ声を聞きながら、生かされた意味を知る。

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