finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。

オートバイの音と振動

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結局のところ快感というのはフィジカルなものなのだと最近思う。
はじめてフェラーリF355の助手席に乗せてもらったとき、エンジン音を聴いているだけで天国に連れて行かれるような気持ちになった。ライブやミュージカルで、身体が震える瞬間を経験することも少なくない。結局のところ音は「波」であって、様々な周波数が身体に響いて否応なく気分を高揚させるのだろう。それが心地よいかどうかには個人の身体・感覚の差があるはずだが、ともあれ物理的な刺激に身体が反応するのは当然のことだと言える。

バイクの楽しみの根本は運転そのものにあるとはいえ、それに伴う音と振動を切り離すことはできない。カーブに合わせて減速し、重心をかけて旋回しつつ、スロットルを開けてトラクションを感じながら加速する。この一連の動きにエンジンやマフラーの奏でる音と振動が加わって、渾然一体となった快楽をもたらしてくれるわけだ。まずフォーティエイトのマフラーを交換した時にこれを感じたし、R1では4気筒の音と加速に痺れた。まだまだ経験できていない様々なエンジンにもそれぞれのフィーリングがあるのだと思うと、興味は尽きることがない。

セロー250も4000kmくらい走ってエンジンはすこぶる快調、乗るたびに良さを感じて惚れ込んでいく日々なのだけれど、もう少しばかりこの単気筒の音とパルスを感じたくなる欲求もある。そうするとマフラー交換に興味が湧いてくるのだが、色々と情報を辿っているとマフラーを変えても結局ノーマルに戻している人がいたりして、どうもベストソリューションはないようだ。料理人が自信を持って出したお吸い物に、塩や醤油を入れてバランスを崩してしまうようなことは避けたい。規制がもう少し緩ければ、メーカーそのままを信じるのだけどね。

 

- Leica M Monochrom / ELMARIT-M 28mm F2.8