ベトナム市民の日常を支えるのはバイク。途切れるのを待っていては道は渡れないが、じわじわ渡れば相手が避けてくれる。流れのなかに切り込む人、逆走する人、歩道を突っ走る人、色々なベクトルがうまいこと進む様子は、見ているだけで楽しい。よくぶつからないなあと思っていたが、タクシーに乗ったらけっこうぶつかっていた。
今回は観光する暇はなかったので、休憩時間に仕事場の近辺を散策する。少し郊外ということもあって落ち着きがあり、迷路のような路地を気の向くままに歩いてみた。
路地に並ぶ店はお米屋、卵屋、果物屋、修理屋など、一軒一軒が専門店といった趣。 スーパーやショッピングモールもあるのに、これはこれでなくならないのだろうか。
今週は雲が多くて比較的暑くないとのこと。蒸してはいるけど、東京のほうが辛いかもしれない。軒先になんとなく誰かが座っているのが、いつも感じる謎。
かつて牛馬が背負った荷物を今はバイクが背負っている。実用性とタフネスを考えれば、やはりカブは世界最高のバイクだと思う。この街で暮らしていたら、たぶん自分もカブを買う。
何度来ても好きな国。今度はゆっくりプライベートで来たいものだ。
- Leica M9-P & Biogon 35mm F2 ZM