finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。

CITROEN CXに家族を乗せて

いちどはハイドロに乗ってみたいと注文したシトロエンCX。納車を待つ一年の間に思いがけず結婚することになった。家庭を持つと分かっていたらこの車を選んでいたかと問われれば、おそらくノン。とはいえ独身だったからこそ注文できたわけで、これもまた運命…

その不安は、何を恐れているのか

たくさんの人が不安に苛まれ、消耗している時期だ。 ヒトの身体に組み込まれた「恐怖」のはたらきにより、私たちは避けるべき事象、危険に対して心地悪い身体状態をつくりだす。安全が確認されるまで、この状態は消えない。 猛獣に遭遇したとか、台風のまっ…

恐怖という安全装置

しばらくエンジンをかけていないと思ってZXR400に火を入れた。久しぶりに走らせてみると「すこぶる面白い」から参ってしまう。気持ちよさに関しては、新しいバイクが最良というわけではないふしぎ。・・・そもそも自分は何をこんなに「気持ちいい」と感じて…

ラグビーを好きになったなら

ラグビーワールドカップが、こんなにも幸福な時間だとは。 開幕以来ほぼ毎日試合を見ながら熱戦に心打たれ、ビールで飲んだくれている。はじまってみればこの国の人々のお祭り根性・おもてなしの心と、ラグビーの目指す精神性が調和して、想像を超えるすばら…

GSX-R1000R 慣らし運転

新しい相棒はGSX-R1000R ABS(2019)。車検のタイミングになったカリフォルニアを下取りに出してお迎えとなった。カリフォルニアは良いバイクだったけれど、活きてくるのはロングツーリング。自分のライフスタイルでは使うチャンスがなかったというだけだ。 慣…

ツインリンクもてぎを走る

RIDERS CLUBの走行会、ライディングパーティに参加。はじめてツインリンクもてぎを走ってきた。あのパドックに入り、あのピットに入れて、あのコースを走るという嬉しさ。何はともあれ、そういうことである。 国際サーキットは、広い。自分のようなビギナー…

閃きのタネ

ここ2ヶ月くらい将棋の本を読んでいる。だいたいは棋譜を読みながら手順を辿るものであって、ビギナーには読むこと自体が大変だ。それでもようやく1冊読み終えて、いざゲームソフトをプレイしてみても、低レベルのコンピュータに負けてしまったりする。将棋…

歳を重ねても

隣の席の会話が耳に入ってくる。男性ふたり、 50〜60代といったところだろうか。どちらも落ち着いて理知的な雰囲気があった。声のトーン、話し方だけでもそれは伝わる。気になってしまったその内容というのは、ふたりのうちの一方(Aさん)が話し続けていた…

読書感想文:感情とはそもそも何なのか

著:乾 敏郎 出版社:ミネルヴァ書房 タイトル通り「感情とはそもそも何なのか」ということを現代の科学的見地より解説している。大変面白かった・・・が、多くの人にとってはそうではないかもしれない。例えるなら、映画の内容ではなくそれがスクリーンに投影…

海であるために水でなくなることはないし 波になるために水をやめることもない ドロ水であるのが嫌だとか 雲のかたちでいたいとか 自我のささやきはそんなもの。

暦に息づく陰陽五行の思想

今やぼくらの使うカレンダーはもっぱらグレゴリオ暦だけれど、昔の人が指針とした暦もちゃんと残っている。そういうものを探ってみると、昔の人が当たり前に持っていた知識が、新鮮に発見されて面白い。たとえば太陽の動きを24分割した「二十四節気」を眺め…

Kawasaki ZXR400 納車

新しくお迎えしたバイクは、91年式のまったく新しくないバイク、ZXR400である。はじめてのカワサキ。旧くはあっても、なかなかいいデザインだと思う。少々の野暮ったさも時代を感じさせて愛おしい。 購入にあたってはKTM RC390を手放した。立ち位置としては…

たばこの代わり

たばこを吸わずに1週間が過ぎた。 たまたま吸えない日があったので、どの程度吸わずにいられるのかを確認してみようと、そんな程度のことだった。1週間経ってもたいした苦はないけれど、代替するものが見つからないことも強く感じている。たばこで得ていたも…

楽器に乗って走っている。

音は振動だ。ふつう空気や水、肉や骨を媒介として鼓膜に伝わり(その先の複雑な伝達や電気信号への変換を経て)認識された振動を音と呼ぶ。当然ながら振動は耳だけで味わうものではない。コンサートホールやライブ会場に足を運べば、その振動は肌で感じるこ…

RIDING PARTY@袖ヶ浦フォレスト・レースウェイ

RIDERS CLUB主催のサーキット走行イベント「ライディングパーティ」に2回目の参加。「サーキットデビューを応援」「速いがエライじゃない」というコンセプトが実にうれしいイベントだ。 サーキットデビュー組から速い人まで4つのグループに分かれていて、15…

Brave Blossoms 30 - 63 Wallabies / 2017.11.04

2年後のラグビーワールドカップを見据えれば実力差のあるチームでも日本に来る意義があるわけで、ラグビー・オーストラリア代表「ワラビーズ」が初来日。キャップ対象となる(=本気の)日本代表との対戦は、1975年に2試合、1987年に1試合、2007年に1試合だ…

42.195kmの瞑想

金沢、台風が近づく日曜日。思っていたよりは弱い雨の中、はじめてのフルマラソンがはじまった。 街全体がランナーを応援するお祭りムードを前に、ついつい気分は高揚してしまう。いけない、足取りはゆっくりだ。準備不足はわかっているのだから、少しでも保…

僕はこの脳で嘘をつく

昨夜、夢を見た。 「台風が近づいていますが、特に予定変更の連絡をいただいていないので、東京に向かいます。」というメールを、迷惑フォルダに入っていたために見逃していた、という夢だ。 実にロマンの欠片もないシーンではないか。夢のなかでも「まずい…

読書感想文:あなたの身体は9割が細菌

作者:アランナ・コリン翻訳:矢野 真千子 出版社:河出書房新社 ヒトの身体には100兆もの微生物が住んでいて、彼らなしには生きてすらいけない。肥満やアレルギー、うつ病といった現代病は、体内微生物の生態系に原因があるかもしれない。今まさに研究のすすむ…

SUZUKI SV650 インプレッション@熊本

いいとは聞いていたけど、阿蘇の道は本当に気持ちよかった。緩やかな起伏のなかを縫うようにワインディングロードが走り、眼下に見える市街地との高低差が雄大な景色をつくる。標高が高すぎるわけではないから緑も豊富。木立のなかを走る道もあれば、草原を…

サーキット走行ことはじめ

何かをはじめようとするとき、本当に必要なのは「やってみたい」という気持ちだけ。初夏の清々しい天気の中、はじめてのサーキット走行に出かけた。 目指したのは霞ヶ浦のトミンモーターランド。都心から100kmもない立地と、半日単位のリーズナブルな価格、3…

KTM RC390 (2016) 納車

バイクは3台までと決めていたのに、なぜかコイツがここにいる。R1を手放した結果スポーツ走行への欲求が高まるというアンビバレンツ。別れた後に未練が生まれるというのは男子の習性なのだろうか。まあいいや、もう買ってしまったんだ。 慣らし運転というこ…

祭りのあと

はじめて町の人間として参加した神田祭が終わった。日本三大祭に数えられる行事に参加できたことは、とても楽しく貴重な体験になった。 前日の雨から一転、日曜日は宮入の本番ということもあって沢山の担ぎ手が集まってくる。外から来る人もいるけれど、町の…

祭りの準備

大通り沿いに注連縄を張り、紙垂を垂らす。二年に一度の神田祭が、いよいよ来週スタートする。 この土地に住んでしばらくになるけれど、町会に入って町の活動に関わるのははじめてのことだ。ほとんどのことはこの地に根を張って商売をしている方々が段取りし…

空から見る世界

サン・テグジュペリやリチャード・バック、ロアルド・ダールに稲垣足穂。小説のなかで想像するだけだったヒコーキ野郎たちの見る世界を(目線というだけにおいてならば)簡単に体験できる時代になった。ドローンという機械によって。 手に入れたのはDJIのMav…

努力と応援が報われる日

サンウルブズ、今シーズン初勝利。勝負事である以上は、やはり結果というものが一番の歓びなのだと、ファンはもちろん選手やスタッフの清々しい表情が物語る。ブルズのストラウス主将が敗戦のあとで相手チームや観客を讃える態度にも、ラグビーというスポー…

アタマのなかにSiriがいる

ぼくらのカラダは実によくできた仕組みがあって、生きていくうえでの大半のことを制御する必要がない。そろそろ爪を伸ばしておこうとか、運動に備えて呼吸を増やそうとか、食べたラーメンから無駄なく炭水化物を得よう、などと指示する必要はない。総務や各…

モトグッツィ カリフォルニア1400の印象

カリフォルニア1400が2台並ぶ画なんて、そうそうお目にかかれるものではないと思う。このブログを発見してくださった悠々自適さんと、わが国ではおそらく稀なCalifornia 1400 Custom Meetingが実現。歴史的な日であると高らかに宣言しよう。 実際、ネットを…

丁酉・元旦

人にはそれぞれ持って生まれた身体があって、それをどう使うかは自分次第。このシンプルな事実を実感できたことが、ランニングをはじめて最もうれしいことだったかもしれない。こどもの頃に「じぶんは運動が好きじゃない」と思っていたのは、たぶん他人と比…

運動不足がランニングをはじめたという極私的な話

慢性的な肩・背中の凝りが実生活にも影響を及ぼすようになって、とうとうランニングをはじめた。「運動しないと」という消極的な意志ではなく「身体動かしてよ」という内なる声に突き動かされた感じで、個人的には「革命的な」出来事といえる。運動の方法を…