finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。

YAMAHA YZF-R1 (2004/5VY)

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昨年転倒したR1は、今はピカピカ。10年経っても新品パーツが手に入るというのが頼もしい。たまにはエンジンに火を入れなければいけないと思ってR1で200kmも走ると、運動不足の身体はぐっすり眠れるくらいに疲労する。ああ、スポーツバイクとはこういうものだ。

 

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いつもの漁港は、この日も穏やかだった。変わらないもの、変わる必要のないものを思い、しばし時を過ごす。

ミディアムフォーマットの誘惑

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久しぶりに印画紙にプリントできる環境ができたので、モノクロフイルムでの撮影に勤しんでいる。今やデジタルのほうが「よく写る」のだけれど、印画紙へプリントしてみると、これはこれで代えがたいリアリティや面白さがあるのだ。

プリントしたいからネガをつくる、とは、写真を撮るという本質で言えばあべこべだろうか。それはともあれ、せっかくフイルムで撮るのならと、中判カメラを引っ張りだした。デジタルバックの強烈な価格を考えれば、ブローニーフイルムはコストパフォーマンスが高い。面積の広いフイルムで得られる世界は、やはり格別である。

 

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ほら、こういう雰囲気。ローライコードの古いレンズは、いい塩梅に光を捉えてくれる。ほんわかしていていいじゃないか。

 

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フイルムも随分と高くなったけれど、中古カメラは安くなった。楽しむならば、今のうちではないかと思う。ハッセルでもローライでもいい。新製品の登場に心をざわつかせる必要のない世界が、ここにある。

 

MOTO GUZZI V7のデザイン

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V7 II Stoneのタンクのマットな艶はとても美しい。カタログでは華やかなイエローが目を惹くけれど、レッドはすこぶる良い選択だったと思う。モノクロームでもその色気は伝わるだろうか。

DUCATIやMVアグスタがいかにもイタリアの美女であるのに比べ、MOTO GUZZIはどことなくイモっぽいというか、田舎娘という印象だった。ところが実車を見ると、なんとなく「これはこれでいいんじゃないか」なんて感じる。じっくり見るほどに、どんどん印象が良くなっていく。そうして走りだしてみてはじめて感じられる面白さに、完全にやられてしまう。

フィアットやアルファロメオでも感じたけれど、イタリア人のつくるモノの凄さはこういうところにあると思う。初見ではしっくりこないデザインが、5年や10年を経て、色褪せずに魅力的でありつづける。ダメなところを上回る楽しさが、自然と人を笑顔にする。スペックに表れない価値は、手にして見なければわからない。

ラグビー観戦が楽しい

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ワールドカップでラグビーというスポーツの面白さに気がついて以来、チャンスがあれば観戦に出かけるようにしている。トップリーグはもちろん、女子セブンス日本代表の試合もすこぶる面白かった。早慶戦には行けなかったけれど、学生時代に一度も足を運ばなかったことを考えれば大きな心境の変化。セブンスの大会は結局2日とも秩父宮に通ってしまった。

 

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試合が終わればノーサイド。大会を終えたチームが挨拶に来ると、観客はスタンディングオベーションで選手を讃える。こういった雰囲気もとても良いものだ。野球やサッカーのような汚い野次はあまり耳にせず、ラグビー精神というものの素晴らしさをしみじみ感じる。

 

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大事なのはきっと、我々にわかファンが一歩を踏み出すこと。臨場感あふれる競技場で、昼間から酒を飲みつつ観戦しよう。お弁当やおつまみを鞄に入れて、コートやブランケット、カイロなどの防寒対策を忘れずに。スキットルに入れたウィスキーは観戦のお供にぴったりだし、魔法瓶に熱燗を入れておけば最高かもしれない。

 

Chord Mojoで得られる幸せ

オーディオというのは凝りだしたらきりがないことはわかっているし、スピーカーをきちんと配置できる住環境ではないし、そもそも大きな音なんて出せないのだから、諦めてしまったほうがいい。・・・と長年思っていたのだけれど、ポータブルアンプとヘッドホンという組み合わせなら部屋は関係ないし、投資も程々で済むことに気がついてしまった。

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というわけでChordの新製品Mojoである。その効果は明らかで、つなげるだけで音楽が生まれ変わり、ひとつひとつの音が煌めきだした。今まで聴いていた環境がどれだけボンヤリしていたものだったかと思うと、音楽を作っている人に申し訳ない気持ちになる。鼻がつまったまま食べた料理で、すりガラスの向こうの景色で、手袋をしたまま触れたもので、知ったつもりになっていたみたいに。

購入以来、10年も20年も聴いている曲をひとつずつ聴きなおして、発見を重ねる夜がつづく。音楽はほんとうに楽しい。