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finders keepers

バイクが楽しい。写真が楽しい。釣りが楽しい。MOTO GUZZI V7 II Stone / MOTO GUZZI California 1400 Custom / YAMAHA SEROW 250 / YAMAHA YZF-R1 / XL1200X

バイクの楽しさとフロー理論

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晴れていればどこかに走り出そうというライダーの感覚は、バイクに乗ったことのない人には意味がわからないかもしれない。バイクの運転はなぜこんなにも楽しいのか。他の乗り物とは違うのか。

チクセントミハイのフロー理論の本を読んだとき、その理由のひとつが紐解けた気がした。ざっくりいえば、フロー(=没頭している状態)を体験するためには以下の3つの条件があるという。

1) 目的がはっきりしていること
2) 自己の技術に対して適度な難易度であること
3) フィードバックが得られること

走るという行為を始めれば、発進、停車、カーブという各段階でひっきりなしに操作の目的が生じ、結果がダイレクトにフィードバックされる。バイク自身の挙動や加速におけるG、遠心力など、そのフィードバック量は豊富であるから、運転者はどんどん満足感を得てフローへと向かっていく。車の運転で同じようなフィードバックを得るには相当のスポーツモデルである必要があるだろうし、速度域も上がるし、走る場所も限定されるはずだ。バイクなら30km/hであってもこれが得られる。

運転技術が上がるにつれて、目的の設定は更にグレードアップする。たとえばカーブをどのように曲がるか。走行ラインをイメージするだけでひとつの目標ができ、進入速度をどのように調整するか、重心をどう移動させるか、ブレーキとクラッチ、アクセルの操作、そして全身の動きに至るまで、細かな技術のハードルが積み重なる。カーブの度に、あるいは1秒ごとにこれを味わっているのがバイク乗りである。

これを理解すれば、単にハイスピードで駆け抜けることだけが悦びの源泉でないことに気がつく。身体が危険を感じて発するアドレナリンばかりを快感として求めるのは、公道ライダーにはふさわしくない。そんなことをしなくてもバイクは楽しい。まっすぐ淡々と走ることにさえ、目的は設定できるのだから。

Motoguzzi California 1400 Custom 納車

Moto Guzzi California 1400 バイク

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V7購入からおよそ1年。モトグッツィのフィーリングにハマってしまった結果、カリフォルニア1400に手を出してしまった。V7とセローはそのまま、車検の切れるR1とお別れである。R1はまったく素晴らしいバイクで、スペースが許すのなら持っておきたかった。ありがとう、R1。YAMAHAいいよYAMAHA。

 

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さて無事納車となったカリフォルニア1400カスタム。なかなかうまく撮れないが、大変にグラマラスなフォルムである。イタリアのデザインは、なんといおうか、まあとにかくエロい。ローマ人の末裔を官能という点で凌ぐのは簡単ではないということか。リアフェンダーに一体化したライトの美しさにうっとりしつつ、ノーマルではまったく荷物を乗せる余地がないことに驚く。いや、これも想定内といえば想定内だ。

 

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V7のタンクカラーにも惚れぼれしたが、このマーキュリーグレーという色も相当に渋い。ペリカンのロイヤルブルーとかモンブランのミステリーブラックのように、いい色にはいい名前が似合う。

 

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なんじゃこりゃと思っていたヘッドライトも、既にお気に入り。すぐれたデザインは一見したぐらいでは理解できない。

 

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その走りについては、もっと乗り込んでから語るべきだと思う。納車された週末で1000km以上の距離を走ってみたが、その間にエンジンのフィーリングや感じかたが、どんどん変わっていった。V7と一緒に、現代モトグッツィの世界をじっくり味わっていきたい。どちらも運転していれば笑顔になれるバイクなのだ。

 

未来のグッツィスタへ 〜 V7 II Stone 雑感

V7 II Stone バイク Moto Guzzi

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V7 II Stoneのキーワードで訪れる人が妙に多いということで、いわゆる雑感を書いておく。あくまで個人的な感覚なので・・・などという但し書きは省略しよう。楽しむのは自分自身であって、他人の感覚などはアテにするものではない。

(記載時点走行距離:7500km)

 

トラブル:

今のところ、拍子抜けするほどに何も起こっていない。自分で何か触る必要があったことといえばミラーが緩んで締め直したとか、クラッチのミートを調整をしたぐらいだ。とはいえイタ車に乗ろうというのだから、何が起ころうとも「いいネタができた」ぐらいに受け止めるおおらかさは持ちあわせておきたい。

 

燃費:

3000-4000回転でドコドコとした振動を感じながら走るのが好きな自分の乗りかたで、20km/Lは走る。給油ランプが点灯しだすのは300-350km走った頃で、その時点で給油しても15Lしか入らない。タンク容量が正しいのならまだ100kmは走る計算だ。ツーリングでガソリンスタンドの場所をあまり気にしなくなった。精神衛生上とてもよい。

 

疲労:

妙に沢山走れてしまうのはなぜだろう。シートのおかげなのか、ライディングポジションか、無茶な走りをしないからか、楽しいからか。スクリーンをつけずに風を受けているし、機能性を無視したジェットヘルメットにゴーグルという出で立ちなのだけれど。走行距離が200-300km程度の日は、家についてしまうのが寂しくなる。もうちょっと走っていたくなる。

 

積載:

2人乗りできるシートなのでここに適度なバッグが積める。ただし荷物を固定するフックを最初から付けておくような考えはイタリア人にはないか、あるいは美学に反するようだ。オプションのキャリアを付ければいいのだが、そこは美意識との相談。程よいソリューションを見つけて荷物も積めるようにすると、ツーリングの楽しみかたは広がる。

 

走り:

すこぶる楽しい。キモはエンジンのフィーリングとトラクションのわかりやすさ、程よいパワーとレスポンスにあると思う。思い描いた走行ラインをトレースしていく楽しみは、別次元の運動性能を持つR1にだって劣るものではない。日常の公道ツーリングにおいてはむしろV7のほうが丁度よく、気楽に味わえるくらいだ。地面を蹴っていくフィーリングはセローやXL1200Xより大きく、エンジンの鼓動を楽しみながら流すのも、回転数を上げてその気を出すのも、シチュエーションやライダーの体調に合わせて選べばいい。 イタリア人というやつは人生の楽しみかたが良くわかっているのだ。

 

Stone と Racer:

販売店で悩んだのはStoneかRacerかということだった。Racerは雑誌等で写真を見て、少々「格好つけすぎ」と思ったものだが、実物を見るとやはりセンスがいい。言うほど前傾姿勢ではないし、装備も奢っていて、より走りを楽しむ方に考えるならRacerが良さそうだ。スタイル的に飽きがこないのはStoneという感じで、最後の最後まで悩んだ。自分の場合は「Racer買うよ」と伝えようとしたら担当営業マンが不在で、翌朝の気分はStoneに傾いていた、という感じ。Racerを選んでいても、楽しかったことは疑いがない。

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もっと沢山の人がモトグッツィの世界に触れてくれるとうれしい。その哲学はドゥカティとは違うし、日本のライダーにぴったりなのはV7のようなバイクではないかと思う。

今年も春が来る。

釣り

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気がつけば今年も2ヶ月が過ぎてしまった。やり残したことがあるかどうかはともかく、3月は渓流釣りのシーズンが開ける。朝4時に起きるのも凍えながらバイクを走らせるのも何てことはない。ワクワクの持つこのパワーは何なのか。

 

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川のせせらぎは最高のBGMである。この時を待ちわびていた釣りキチたちが蠢いて、文字通り春の虫の如し。これから日に日に暖かくなって、虫も魚も人も浮ついてくるのだ。

 

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久々に川を歩いて運動不足の身体が悲鳴をあげている。午後の天気は不安定だというから、日曜日は本を読み、フライを巻いて過ごそう。準備しておくべき冬は、ラグビーばかりで過ごしてしまったから。

YAMAHA YZF-R1 (2004/5VY)

バイク YZF-R1

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昨年転倒したR1は、今はピカピカ。10年経っても新品パーツが手に入るというのが頼もしい。たまにはエンジンに火を入れなければいけないと思ってR1で200kmも走ると、運動不足の身体はぐっすり眠れるくらいに疲労する。ああ、スポーツバイクとはこういうものだ。

 

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いつもの漁港は、この日も穏やかだった。変わらないもの、変わる必要のないものを思い、しばし時を過ごす。